農業研究所⑨

稲品種改良の不思議

30度、湿度100パーセント条件での発芽は?

収穫時期に倒伏した場合や長雨が続いた場合に、籾が穂についたまま発芽することがあります。これを「穂(ほ)発芽(はつが)」といいます。穂発芽が発生すると品質が著しく低下します。
そこで、ある程度成熟期の同じグループの穂を20本程度採取し、気温30度、湿度100パーセントの高温恒湿器内において、穂発芽の発生状況を調査。必ず複数の品種(発芽しやすいものからしにくいものまで)を一緒に観察し、穂発芽の程度を確認します。


<穂発芽試験の様子>
品種によって、発芽する粒の数が大きく異なる。