令和6年度 森林研究所試験研究成果発表会を開催します。
下記のとおり、試験研究成果発表会を開催します。ご興味がございましたら、ご参加ください。
1 日 時 令和7年1月30日(木) 14:00~16:30
2 場 所 富山県民会館 701号室 富山県富山市新総曲輪4番18号 電話076-432-3111
3 発表項目
(1)AIを活用したマツ枯れ被害木の自動検出システムの開発 (主任専門員 小林 裕之)
海岸マツ林で撮影したドローン空撮画像から抽出した20,200枚の学習用画像を用い,AIを活用した物体検出アルゴリズムによるマツ枯れ被害木の自動検出モデルを作成しました。このモデルを2024年に富山市四方で撮影したドローン画像に適用したところ,その検出率は88%となりました。
(2)休耕田を活用した無花粉スギさし木苗の効率的な水耕栽培技術 (森林資源課長 斎藤 真己)
森林研究所が開発した優良無花粉スギ「立山 森の輝き」は、スギ花粉症対策の一環として県内の再造林に積極的に活用されており、今後も大幅な苗木の増産が求められています。このことから、苗木の生産体制を強化するため、休耕田をコンテナさし木苗の水耕栽培と採穂園の双方に活用する効率的なさし木苗生産システムを開発したので報告します。
(3)特別講演 花粉の少ないスギ・ヒノキ品種の開発と普及に向けた取組について (森林総合研究所 林木育種センター 育種部 育種第一課長 栗田 学)
スギ花粉症は国⺠の約4 割が罹患しているとされ、社会的な問題となっています。その対策として「花粉症対策の全体像」や「花粉症対策 初期集中対応パッケージ」が取りまとめられ「花粉の少ない苗⽊の⽣産拡⼤」などの取組を推進することとされています。森林総合研究所林⽊育種センターでは、関係機関と協⼒しながら、「花粉の少ない苗⽊の⽣産拡⼤」につながる花粉の少ない品種の開発等に取り組んでいます。本講演ではこれら品種の開発と普及についてご紹介します。
4 定 員 80名