森林研究所③
無花粉スギを発見!
スギの学名は「クリプトメリア ジャポニカ」、ラテン語で「日本の~」という意味の「ジャポニカ」がつくほど、日本人にとってはとてもなじみ深い植物です。スギは、成長が早く幹がまっすぐに伸び、環境への適応性も高い。日本の林業にとって、なくてはならない樹木のひとつとなっています。しかし、スギ花粉症の問題が大きな社会問題になっていることから、最近ではできるだけ花粉を飛散させないスギが強く求められています。そこで、全国的に雄花(花粉が詰まっている器官)の少ないスギの選抜が行われるようになりました。そうした状況の中、富山県森林研究所では1992年に全国で初めて全く花粉を飛散させない無花粉スギを発見しました。