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概要・研究内容
「富富 富 」改良系統の特性検証と栽培技術の最適化
米粒を大きくする遺伝子を「富富富」に導入し、収量性を向上させた「富山100号」について、栽培特性を把握するとともに、目標の穂数に誘導し、安定した収量・品質の確保につなげるための栽培技術を検討します。
原種生産事業
県主要農作物種子生産条例に基づき原原種・原種を生産しています。
水稲優良品種開発試験
本県に適する高品質・良食味で栽培特性に優れ、普及性の高い品種を育成します。
水稲奨励品種決定調査
本県に普及奨励する水稲の優良品種を選定します。
大豆奨励品種決定調査
本県に普及奨励する大豆の優良品種を選定します。
パン作りに適した米粉用品種の選定
米粉用専用品種等の中から、本県での栽培及びパン作りに適した品種を選定します。
リモートセンシングによる水稲生育診断技術の開発
先行研究において、従来の2波長(赤及び近赤外光)によるNDVI(正規化植生指数)は、葉色や幼穂形成期以降の診断において精度が低下することが課題となっています。
そこで、ドローンに搭載したマルチスペクトルセンサで複数波長を取得し、生育診断の精度向上を図ります。
乗用型除草機を組み込んだ漏生イネ防除体系の検討
種籾生産現場の漏生イネ抜き取り作業の効率化に向けて、漏生イネ対策となる除草剤体系処理に乗用型除草機を組み込んだ、新たな防除体系の効果を検討し、省力的な防除法の確立を目指します。
気象解析等による大豆の青立ち発生リスクの解明
近年の温暖化傾向の中、大豆において青立ち症状の多発に由来した収量・品質の低下が問題となっています。そこで、「えんれいのそら」について、播種時期や基肥施用量と青立ち発生状況との関係性を検証するとともに、登熟後半の気温等の生育への影響を調査します。
水田における子実用とうもろこしの安定生産技術の確立
〇水田輪作体系における子実用とうもろこしの安定生産技術の確立に向けて、栽植様式、適正栽植本数や除草剤体系を検討し、本県に適した栽培体系を明らかにする。(栽培課)
〇国の国産濃厚飼料に対する生産推進の動きに伴い、子実用とうもろこしの輪作体系による新たな水田利活用モデルが期待されているが、アワノメイガによる子実食害や折損がカビ毒の発生原因となる等の被害が問題となっている。本試験では、アワノメイガの発生消長と被害実態の確認、作型に応じた省力的で効果的な防除対策を検証する。(病理昆虫課)
環境へのプラ負荷を削減した 「コシヒカリ」の全量基肥肥料の開発
水稲「コシヒカリ」の全量基肥栽培において、環境へのプラスチック負荷を軽減するため、プラスチック含有量を削減した肥料を開発します。
水稲「コシヒカリ」の乾田直播用基肥肥料の改良
「コシヒカリ」の乾田直播用基肥肥料を“Jコート肥料”に切り替えるとともに、リン酸・カリを配合した肥料に改良します。
水稲「てんたかく81」のプラフリー全量基肥肥料の開発
プラスチックで被覆された肥料を使わない水稲「てんたかく81」用の
全量基肥肥料を開発します。
農地土壌炭素貯留等基礎調査事業
土づくりと減肥を目的とした継続的な緑肥のすき込みによる土壌炭素量の変動を調査し、土壌の炭素貯留機能を明らかにします。
ダイズ黒根腐病抵抗性系統の圃場検定
難防除土壌病害である「ダイズ黒根腐病」により県全体の大豆生産性が低下しています。
本試験では、黒根腐病抵抗性が導入された「エンレイ」背景の育成系統の圃場における抵抗性を評価することにより、全国で初めてとなる 「黒根腐病抵抗性を持つ新たな大豆品種」の実用化をめざします。
アワノメイガに対する減農薬栽培にむけた 超音波防除に関する基礎調査
ハトムギ栽培では、作付け回数の増加によりアワノメイガや葉枯病等の病害虫が多発し、収量の低下が問題となっています。本試験では、農薬に依存しない新しい防除技術として注目されている超音波について、アワノメイガの被害抑制効果を検証します。
ドローンを活用した病害虫防除
ドローン活用に向けた有効性の高い手法の開発やドローンによる各種病害虫に対する防除効果を検証します。
水稲・大豆・園芸作物の病害虫発生予察
水稲、大豆、園芸作物を対象とし、病害虫の発生消長や被害の状況を 経時的に調査するとともに年次変動を解析し、防除対策に活用します。
農業研究所は、富山県農業の基幹作物である水稲、大麦、大豆等の主穀作物についての技術開発、バイオテクノロジー等先端技術を活用した新たな富山ブランドの開発に取り組んでいます。
○水稲・畑作物の新品種の育成、選抜
○主穀作物の原種、原原種の生産、維持
○先端技術による付加価値の高い農作物生産技術の開発
○省力・低コスト生産技術体系の確立
○環境にやさしい農業生産技術体系の確立