木材研究所②
木粉・プラスチック複合材(WPC)について
現在、WPCに使用されている木粉は、主に建築廃材、工場廃材等を原料に製造されています。この木粉には工業製品の流通、特に輸出の際には必ず求められる品質規格(トレーザビリティー(流通履歴)、MSDS(化学物質安全性データーシート)等)が整備されていないため、WPC製品の流通は主に国内に限定され、市場規模は年間3万トン程度(プラスチック製品の市場規模は年間数千万トン)となっています。
木材研究所では、WPC製品をプラスチック製品市場へ広く普及させることを目的に、県産スギ間伐材を原料としたWPC用木粉の製造技術と、工業製品として必要な品質管理技術を開発し、富山県西部森林組合に技術移転しました。現在、組合にて製造、販売しています。
<原料となるスギ間伐材> |
<スギ木粉の製造装置> |